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初級者編C
 居飛車党?振り飛車党?それとも…

さぁ、前回「得意戦法をみつける」ということで、
皆さん方に、覚えた戦法の中から得意な戦法を見つけてもらいました。
今回はその得意戦法が居飛車党なのか、振り飛車党なのかを判断してもらい、
先手、後手に対する指し方を意識してもらいたいと思います。

まず、一般的に、先手ならば居飛車、後手ならば振り飛車を採用することが多いと言われます。
それはなぜかと言うと、居飛車と振り飛車の戦闘態勢に関係があるからです。
居飛車党は駒を優雅に、また飛車先を伸ばし、非常に攻守ともに優れた形で、攻めの戦闘態勢をとります。
それに対して、振り飛車党はまるで地に伏せた虎のように、
陣を低く配置し、相手が攻めかかってきたら、カウンターを取るような、受身の戦闘態勢をとります。
それゆえ、攻めは一手でも早いほうが有利と思われるわけで、
先手で居飛車をとることが多いです。

それを聞くと、居飛車も振り飛車もマスターしていた方が良いんじゃないか。という感じがしますが、一概にそうとはいえません。居飛車がいくら早く攻めても、振り飛車に上手に対応されると逆に不利になりますし、反対に、居飛車が持久戦をとれば、あまり先手、後手の優越関係があまり影響されなく勝負できます。ですので、居飛車一辺倒であっても、先後関係なく将棋を指すことは可能なわけです。

今まで述べたのは居飛車側の観点ですが、逆に振り飛車側はどうでしょう。
振り飛車側は、居飛車側に比べると、その点あまり深く考える必要がありません。
振り飛車は基本的に受身の戦闘態勢をとるので、攻める手より、相手の攻めをいなす手を考えていきます。
そのため、攻めの手に受けの手、と言った感じで、後手をひく手が中心になります。
だから、先手でも後手でもあまり関係なく飛車を振って勝負に持ちこめるわけです。

将棋という観点から捉えると、居飛車も振り飛車もマスターしていた方が良いと思いますが、我々はアマチュアであって、プロではありません。やはり、将棋をするにも時間が限られてきます。
だから、居飛車、振り飛車、どちらかの専門になることが上手くなるためには最も効率の良い方法と言えます。

番外編として、居飛車にも振り飛車にも属さない皆さんも稀にいることでしょう。
そのような皆さんは、奇襲戦法を主に使ったり、力将棋を得意とします。
まず、最初にあなた方は、茨の道を進むことになりそうです。
なぜなら、それに関する戦法書が少なく、あとは自分の力で切り開いていくしかないからです。
しかし、その研究の成果は後々、血となり、肉となり、様々な場面であなたを助けてくれると思います。
だから、兄さんはそのようなトリッキーな戦法を好んで使う皆さんを応援します。
でも、基本を抑えておくことが、後々の発展につながるので、そのような皆さんには、一度居飛車も振り飛車も
勉強しておくことをオススメします。きっと研究の助けにもなるはずです。



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