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二段編@
 有利なときはすっきりと

皆さん、こんにちは。
二段編では主に中盤を制するための勝負テクニックをお話ししていきたいと思います。
ということで、二段編最初の講義は「有利なときはすっきりと」です。

簡単に言うと、これは中盤で自分が優勢であるときは局面をすっきりとわかりやすくしましょうという事です。
ここで、「局面をすっきりとわかりやすく」とはちょっと表現的にわかりにくいと思います。
具体例をあげて説明しましょう。
例えば、あなたが優勢である時に相手に攻めをふっかけられたとします。
そのときにあなたはその攻めに乗って攻め合いを目指すと大抵失敗してしまうことでしょう。
ここでは攻められたら、あなたはその攻めをいなす。または受けきるなどの受けの手を打つべきです。
ただし、相手の攻めを受けきるのが難しい場合があります。
こんな時は実は優勢と判断していた形勢判断が間違っていたという事になります。

具体例であげたようにあなたが優勢の場合は攻め→受けの構図をしっかりとつくるべきです。
形勢判断が正しく、自分が優勢な場合はすでにあなたの戦闘力が相手よりも上回っているはず。
このとき相手に攻められたら、その攻めをしっかりと受けきりましょう。
すると、局面の優劣の差が盤面に徐々に表れてきます。
ですから、攻められたときに相手と攻め合うのは損です。
相手はこちらの攻める手数を利用して攻めているわけですから、
一緒に攻め合うとこれまでの優劣の差がチャラになってしまう可能性が高くなります。

ただし、これにも例外があります。
例えば、攻め合ったときにこちらの勝ちを決定するような決定打がある場合や、
相手がと金作りをして地道に攻めてきた場合です。
この場合は存分に攻め合いましょう。

また、ひとつだけ注意点があります。
それはその局面で何があなたの優勢を決定付けているかを把握することです。
守り一つにしても、その優勢を決定付けているものを崩してしまうならば形勢差が縮まります。
それは駒数であったり、相手が歩切れであったり、大駒が成りこんでいたりといろいろあると思います。
ですからその優勢の原因をしっかりと分析して駒を進めていきましょう。

次はその逆で不利なときはどうすればいいかを述べていきます。



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