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二段編A
 不利なときは複雑に

前回、「有利なときはすっきりと」という事で、
有利、または優勢以上の時に局面をすっきりと分かり易くすれば形勢差がより広がるという話をしました。
今回は、その逆で「不利なときは複雑に」と、
不利なときは局面を複雑に分かりにくくすると形勢差が縮まりやすくなるというお話をします。

「不利なときに複雑に」
意味としてはわかるけど実際どうすればいいのかわからない。
という皆さんもいると思うので、どうすればいいのかを簡単に説明しましょう。
要するに、格言に「不利なときは戦線拡大」とあるように、
不利な場所は無視して他の場所から攻めれば良いのです。

例えば、自陣のある場所が攻められて受け切れないことがわかったとします。
その時は、その場所の被害を最小限に食い止めたまま、他の場所(例えば端攻め)を攻めます。
そうすると、攻められた場所でいく分か駒を手に入れることができると思うので、
次に他の場所でその駒を用いて反撃を開始します。
もし、他の場所での攻撃が成立しているのならば、形勢は互角に戻っていると言えるでしょう。
あとはお互いの相手玉に迫るスピードがどちらが速いかを競うわけです。

それでは攻められた場所の被害を最小限に食い止めるとはどういった状態のことを指すのか、
という疑問をお持ちになる事でしょう。
例外もあるとは思いますが、基本的に、攻められたときの最小限の被害とは相手の攻めが一番重く(遅く)なっている状態と考えてよいと思います。相手の攻めが早かったら、反撃する間もなくやられてしまうと思うので、そうならないように相手の攻めを遅くさせなければなりません。
また、プラスで駒得差のバランスが取れていれば、反撃する時の攻撃力アップにつながるので、十分に他の場所での反撃が期待できるのではないかと思います。

一般的に、このような戦い方を焦土作戦と言ったりします。
焦土作戦については、後々いろいろお話をしていきたいと思っています・



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