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二段編B
 攻めか守りか迷ったときは守る!

「攻めか守りか迷ったときは守る!」と言った所で意味不明というのが実際のところでしょう。
これについても兄さんが詳しく説明しましょう^^

この教えは特別に難しいことを言っているわけではありません。
要するに、中盤のある局面で、攻めか守りか迷ったときに一旦守ってみたら、
意外に相手が困る局面もあるという事を教えています。

そして、このような局面はいろいろな場面でよく現れます。
例えば、自陣に離れ駒がある場合や、飛車の打ち込みに弱い場合などの自陣に隙がある場合。
または、馬、竜を自陣に引ける場合、相手陣に隙がなく十分な攻めを期待できない場合などです。
このような手は一旦守って次のターンからじっくり攻めてやろうという狙いが込められています。
また、極端な例を言うと相手の無理攻めを誘ったりという狙いもあり、
客観的に見ると非常に恐ろしい手です。

他にも狙いがあり、特に駒が足りなくて攻め切れない時に一旦自陣を守って、
相手が攻めてきたときに自陣の守り駒と相手の攻め駒を交換して、持ち駒を作り、
逆にその駒を用いて、相手陣をカウンターで攻めるといった狙いもあります。

このように防御が逆に攻撃の要になるといったパターンが様々あり、
中盤での守りの手は好手となることが多いです。
しかし、アマチュアの我々には、そのような中盤での守りの手を指しにくいものです。
そのため、中盤で手に困ったときは、焦る気持ちを一旦抑えて、自ら意識して自陣を守るように心掛けましょう。
意識することが上手くなるための第一歩。
上手い人は攻めか守りか迷ったときはよく守ります。
これを覚えておけば、中盤での粘り強さというのが将棋に出てきて、
相手は「非常に粘り強い将棋を指す奴だな」と思うでしょう。



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