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三段編B
 緩急をつけた手を打て

今回のテーマは「緩急をつけた手を打て」です。
皆さんは、一つの将棋の中で緩急をつけた手を打てていますか?
もし、緩急をつけた将棋を指せるようになると、
自分の思い通りの将棋を指すことができるようになります。

初段上がりのアマチュアの皆さんのほとんどは、将棋の中に緩急をつけた手を指せていません。
そのような皆さんは「戦場!戦場!」と戦いを追い求める侍のように戦いの場を求め続け、
終局まで急戦調の将棋になります。
それではいけません。やはり、戦士にも休息が必要なのです。
一旦戦いが終わったら、戦士にも休息を与えてください。
そのような手が次の戦いへの準備となり、駒に活力を与えてくれます。

ただし、大将の首が目の前にあるときに緩める手は逆効果になります。
そこが将棋の難しいところであり、醍醐味でもありますが。
つまり、あと少しで王様を詰ませることができるのに、
緩い手を打つのは、相手陣を立ち直らせるきっかけになってしまうのです。
その時は、そのような手を打つのではなく急な手を打ち、
厳しく厚い攻めで相手玉を受けがない状態に持っていくのが正解手です。

緩は急のための準備であり、急は緩への準備である。
そうすることによって意のままに攻め、守ることができるのです。
感覚としては虎や豹のようなハンターの感覚です。
みなさんもそのような感覚で将棋を指してみたらきっと、勝利の導き方がわかるようになると思います。



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