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三段編D
 欲張らない手を指す

今回のテーマは「欲張らない手を指す」です。
皆さんは欲張りすぎる手を指していませんか?
仮に序中盤の小競り合いで優位に立つ事ができるとき、二つの選択肢があったとします。

@番…大きい駒得で戦力差が開き、一気に攻め入るチャンスがある場合
A番…少しの駒得で一気に攻め入るチャンスはないが、その代わり、相手側から攻める手がなく、自分が指しやすくなったと感じる場合。

兄さんの経験則から言って勝ちやすく、負けにくいのはA番です。
大抵の場合、@番は逆転負けをくってしまう事が多いです。
これはよく言われる事ですが、
相手より優位に立つと攻めの手が緩くなってしまい逆転負けをしてしまいます。
また、その状況で一番厳しい手を打てなければ、自分がその倍のカウンターを食らうことになり、
あっさり逆転負けをしてしまいます。
ですから、危険を冒して勝つ@番よりも、A番のようにじわじわ攻めていくほうが優位を保ったまま、終盤へつなげやすくなり、「攻められずに勝つ」を実行できるようになるでしょう、

しかし、「攻めが超得意だぜ〜!!」みたいな人はどうぞ@番をおすすめします。
そして、そのような攻めが超得意と言っている人は勘違いが多いことも追記しておきましょう。
兄さんはあまり激しい戦いは好みではありませんが、兄さんも攻めが特別に不得意ということではありません。
ただ、一瞬で攻めが見えるほど得意ではないという事です。
まぁ、中には本当に攻めが見える人もいますし、(コンピュータも然り)、そのような人から急戦を仕掛けられたらいっそ殺してくれと思っちゃいます。
ちなみにコンピュータは攻め、守りとも死角がありませんが、A番のような微妙に優位を広げる手に弱いです。
最近のコンピュータ対人間の対決。
プロにはまだ勝てませんが、アマ強豪を倒すレベルに至ってしまいました。
兄さんは、やはりコンピュータが勝つことがいいこととは思っていません。
ぜひとも、アマチュア、またプロもレベルの底上げをしていって、
コンピュータに勝って欲しいと思います。



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