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初段編E
 負けた原因をつきとめる

みなさんは試合後、感想戦を行っているだろうか?
いつも感想戦を行っていない人がいたら、ぜひ、やって頂きたいと思います。

っていうのは一般論ですが、
兄さんは、一概に感想戦が棋力アップにつながるとは思っていません。
なぜかというと、アマチュアの感想戦の内容というのは、終盤の感想戦だけになりやすいからです。
だから、終盤の感想戦をして何の意味があるんだ。というわけになります。
実際、あなた方は終盤力を感想戦で鍛えているわけではないはずです。

では、感想戦は何の意味があるのでしょうか?
本来、感想戦とは、実戦を通してお互いが知っている定石を確認しあうものだと、兄さんは思っています。
ですから、感想戦は定石の知識を深めるのに大いに意味があるわけです。
しかしながら、みなさんはわざわざ序盤に立ち返って、感想戦をすることは稀なはず。
それでは、あまり意味がありませんよね。

そこで、アマチュアが感想戦を有意義に行うための条件を3つ掲げてみました。
  1. 真剣勝負を心掛ける
  2. その試合で使った戦法に、お互いが精通している。
  3. 序盤の感想戦を中心に
ただ、これは兄さんの持論ですが、
感想戦より、その戦法を定石書で調べて、自分で研究した方がより棋力アップを望めると思います。
なぜならば、定石の一手一手の意味を自分で確認しながら、定石を覚える方が、感想戦よりも何倍も重要だからです。また、真剣に勝負すれば、負けた原因は感想戦をしなくても、その時どこで形勢に差が開いたかは自分でも覚えていることだと思います。そして、その原因の手について自分で他の対策を練る。
これが棋力を高める一番の方法ではないかと思います。

米長さんの自戦記「米長の将棋」で、米長さんがおもしろい事を書いていたので紹介します。
将棋上達法について…プロは、局後の感想で相手にタメになるような感想をもらさない。
そんな事を言っていたら、メシの食い上げである。(米長さんらしい味のあるコメントですよね。)



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